あの日に帰りたい

彼が毎日毎日「逢いたい」と言ってくれて

「少しでも顔だけでも見られないか」と言ってくれて。


アタシ達の住む地域での感染者はしばらくいないので

彼と逢う事に。

2時間だけのお部屋での逢瀬です。


「逢いたかった」とギューッと抱き締められて。

貪るようなキスをされ…

「ソネミさんが欲しい」と求められて愛の確認。


「逢いたかった」

「好きだよ」

「大好きだよ」と沢山の言葉をくれました。


シャワーを浴びてベッドに戻るとキスの嵐。

「愛おしいよ」と髪や身体を撫でられながら、ずっとキスしてました。


「愛おしい」なんて人から言われた事無い。

夫からは、かなりの猛アタックを受けましたが

「愛してる」や「愛おしい」なんて言われませんでした。

彼の言葉や仕草全てに愛を感じました。






最近は外食もしにくいのでお弁当を作って行きました。



急遽なので有り合わせの材料で💦


〈本日のお品書き〉

筍ご飯

卵焼き

青梗菜の炒め物

キンピラゴボウ

オクラと豆腐のお味噌汁


筍ご飯は彼の大好物です。

3年間、この時期には筍ご飯を食べて貰ってて。

今年は無理だと思ってたけど、食べて貰う事が出来ました。

彼は「美味しい、美味しい」と沢山食べてくれました。



そして、またベッドに戻ってキスばかりして

「ソネミさん大好き」と何度も言う彼。

キスは深くなり、2度目の愛の確認。




あっという間に帰る時間に。

「ソネミさんが可愛くてビックリする」

「キスばっかりしてたから顔が見えてなかった」

お部屋の出口で彼に抱き締められて…

名残惜しくて、キスしながらしばらく抱き合ってました。


近くのスーパーで降ろしてもらって

カモフラージュに買い物をして帰りました。




少ししか逢えなかった分、余計に寂寥感が湧いて来て

今度いつ逢えるかわからないのが悲しくて

たまらなくなりました。


逢いに来てくれたお礼のメッセして。

事務所で事務仕事してる彼とチャットしました。


一旦、晩ご飯の支度して

沢山ビールを飲んだアタシは鬱状態になってて。


彼「今日はソネミさんがえらく可愛くてビックリしたよ😍」

アタシ「ううん💦」

「優しい♡♡君には大切な人がいるのに

アタシに時間作ってくれるのがわからないよ」



ネガティブ全開(;ω;)



彼「ソネミさんが好きなんだもん」

アタシ「♡♡君の事

昔から知ってるから信じられない」



そう。

彼は昔から真面目な人で

4年間大学で県外に行ってた間、彼女と遠距離恋愛で

浮気の1つもせず、地元に戻って就職して。

彼女と結婚するつもりだった彼。

その彼女はアタシの後輩でした。

彼女の心変わりで結婚しなかったけれど…



彼「俺がソネミさんにメロメロだった事は記憶にないみたいね💦」

アタシ「〇〇〇ちゃんの優しい彼って印象が強くて」

「よそ見しない♡♡君」

「♡♡君を好きになるタイミングが遅かった自分が悲しいよ」

彼「それは俺が魅力的じゃなかったせいだよ」

アタシ「やっぱりアタシだけの人が良い」

彼「ソネミさんだけだよ」

「信じて欲しい」

「俺はソネミさんだけのものだよ」

アタシ「こんなに好きになるなんて

思わなかった」

彼「嬉しい。夢のようだよ」

「俺の事信じて」

アタシ「誠実さはアタシの分まで残ってないよ」

「きっとご家族の分しか無いもん」

彼「もっと信頼して貰えるように努力するよ」

「愛してる」

「ホントに愛おしいよ」

アタシ「♡♡君の奥さんが羨ましい」

「後悔してるよ」

彼「俺だってソネミさんの旦那さんが羨ましいよ」

アタシ「♡♡君に結婚してなんて言われる事は

2度と無いから」

「一生で一番羨ましい」

彼「あの日俺はソネミさんに言う気だったけど…」



「あの日」とは彼がアタシに

「結婚を前提にお付き合いして下さい」と言ってくれる日だったのです。

もうほとんど覚えて無いけど、

「会って欲しい」と言う彼を嫌がって

「お願いだから忘れて」と泣いて電話で断った日。


何であれほど毛嫌いしてたのか…

後輩の元カレと付き合うと言うのが当時のアタシには

考えられなかったんだなぁ。



アタシ「♡♡君が結婚したいと思ってるなんて

思わなかったよ」

彼「あの時は結婚を前提に付き合い人がいるんで

これから告白しに行きたいって上司に事務所当番代わって貰ったの」

アタシ「付き合ってないのに結婚なの❓」

「家事が出来ないかも知れないのに」

彼「家事は関係ないでしょ❓(笑)」

アタシ「オオアリでしょ❓(笑)」

「先ずはそこでしょ」

「♡♡君にはどうでもいいのかな」



Σ(゚д゚lll)

嫁は家事全般苦手みたいに言ってた…



彼「いやいや軽い言葉では有るけど…性格でしょ」

「性質と言うか相性というか人間性が近いかな」

アタシ「そっか。

家事能力を度外視しても

愛されてる奥さんが羨ましいな」



家事なんて出来なくても性格を愛されてる嫁。

悲しくて泣きました。

だって、あの頃アタシはどうしたら彼が諦めてくれるのかと

すごく冷たくあしらってたから。



彼「ソネミさんの方が素敵です」

アタシ「ううん」

「ダメだ」

「聞いたアタシがいけなかった」

「お休み」



そう送ってお風呂で散々泣きました。

お風呂から出てiPhoneを見たら




彼「❓」

「愛してることには気付いて欲しい」

「お休み」



と彼。




アタシ「ノロケてる様にしか聞こえなかった」

「奥さんの性格が良いと」

「そんな事聞いたらもう無理だよ」



翌朝。

彼「おはよう」

「決してそう言う意味で言ったわけではないよ💦」

「思いも寄らない悪い方へ取らないで😢」

アタシ「おはよう」

「悲しくて辛いよ」

彼「ただソネミさんが好きな事を伝えたかっただけなのに😢」

アタシ「♡♡君に嫌われようとしてたアタシは

性格が良いなんて思われそうになかったもん」

彼「そんな訳ないよ」

アタシ「羨んでは悲しむ自分が嫌だよ」

「幸せな気持ちになれない」

彼「ソネミさんの事ばかり思っているんだよ」

アタシ「日曜日にも❓」

彼「もちろんだよ」

「ソネミさんが思ってる以上にソネミさんの事を思ってるよ」


(இдஇ; )うぇーん


アタシ「逢ってる時は愛を感じるけど」

「逢わない間はずっと不安で

ずっと寂しくて悲しい」

彼「もっともっと好きと言う事を伝えたいよ」

「安心させたい」

「逢いたいよ」

アタシ「抱き締められたい」

「逢いたいよ」

彼「抱き締めたいよ」








これもコロナ鬱の一種なのか、週末鬱のせいなのか…

朝からメソメソしてばかりのソネミなのでした。