言いたい事は我慢しない

今日のデートはたったの2時間。


夫が夜勤に出かけ、子供達に夕飯を作るまでの

限られた逢瀬です。


どこにも行かず、ホテルへ行くだけ。


今日のコーデは

グレーのコクーン型のノースリーブのワンピースに

黒のロングカーデ。

黒の高いヒールのパンプスを合わせて。


彼と逢ってホテルまで車で約5分。

部屋でキスするまで10分もかからない。

その為だけに真っ赤なリップを塗り、

それを拭う。

アタシは合理的を愛する女。

これは非効率だけど外せない。

何故ならアタシは非現実な女だから。







部屋に入ってすぐに彼は昨日プレゼントした

キーケースをアタシに見せて


「今日、俺と同じ車種の人に仕事で会ったんだ」


彼の車は去年発売されたばかりの車。

こんな田舎にはまだ走ってるのも見た事がない。

でも、知り合いの人が同じ車を買ったと言うのは

以前から聞いて知ってました。


「『いいでしょ?』って自慢したら

『いいなぁ!』って羨ましがってたよ」と

得意げな彼。



ちゃんと使ってくれてる❤️

嬉しい😂



「ありがとう」とアタシを抱きしめて

深いキスをしてくる。


彼「欲しい」


アタシ「昨日もしたのに…

まだ1日経ってないのよ」


彼「欲しいんだ」


アタシ「いつから欲しかった?」


彼「昨日の別れ際にはもう欲しくなってた」


「ソネミさんが欲しくてたまらないよ」




好きな男にそんなに求めて貰えるなんて。

幸せで目が眩みそう。



昨夜、愛し合ったばかりとは思えないほど

情熱的に愛されました。



愛の確認の後、シャワーを浴びて

彼の腕の中でいつものキスタイム。


深く浅く、唇は付けたまま

「好きだよ。大好き」とずっと囁かれて。



アタシ「ホントはね。

キーケースを渡す時、ドキドキしたの」


彼「そうなの?」


アタシ「だって、いつも持ち歩くものだもの。

ほんの少しでも困った顔されたら

どうしようと思った」


泣き虫なアタシは語尾が震えて涙が溢れました。


彼はアタシをぐいと抱き寄せ

「そんな訳ないでしょ」

「大好きなソネミさんに貰ったんだもん」

「大切に、ガンガン使わせて貰うよ」と。





アタシはこの際、

思ってる事は我慢せずに言ってしまおうと。


アタシ「昨日のチョコ食べた?」


また不安で声が震えてる。

生チョコなんて家に持って帰れる訳がない。

もう、捨てちゃったかな。

迷惑だったかも知れない。


とても正直な彼。

アタシはいつも

女の勘で彼の嘘にすぐに気付いてしまう。


どうか、アタシにバレない嘘ついて!





彼「今日、朝から分刻みのスケジュールで💦

食べてないんだ」




コレはホントっぽい。

でも、保冷剤付きの生チョコなんだよーーー‼️




アタシ「アレさ、要冷蔵なんだよ」


彼「けど、持つでしょ?」



ん〜…

そりゃ、すぐに腐ったり溶けたりしないだろうけど。



アタシ「あのね…

持て余してるなら…

迷惑だったなら…構わないから捨てて欲しい」



また、語尾は震えて涙が溢れてます。



彼「もう!迷惑な訳ないよ。

ソネミさんから貰ったチョコを捨てる訳ないでしょう?

すごく嬉しかったんだから!


明日、大事にガツガツ一気に食べるよ」






(இдஇ; )うぇーん






聞きたくて


言いたくて


飲み込んだ言葉を伝えて良かった(;ω;)





彼「昨日もホントにメロメロで。

ソネミさんが可愛くて飲み過ぎちゃった」




アタシは元々、可愛いってキャラじゃない。

選ぶ服もシャープな物が多いし、メイクだって攻めてる。

靴を選びに行ったら、トゥが尖ってる物を必ず選ぶし。

先日も足が大きくてサイズの少ないアタシに

丸いトゥのパンプスを勧めて下さった販売員さん。

「折角、お勧めして頂きましたけど

シャープなデザインが好みなんです」と言うと

「ですよねー(笑)」と引き下がられました😅



なのに、彼は「綺麗なんて言葉は言われ慣れてるだろうから

俺は綺麗って言いたくない」と。


そこからずっとアタシを「可愛い」と言い続ける彼。

それがアタシには言われ慣れてなくてむず痒い。






今、彼から「もう逢いたい」とメッセが来ました。


アタシも「もう逢いたい」。





これからも辛い事も嬉しい事も

言いたい事は我慢せずに言いたい。