我が道を行く『後編』

前記事の続きです。
















彼と逢う前は「もう気にしないようにしよう」と

思っていたアタシでした。

が、顔を見ると

「〇〇日に嫁と卒業式に出席するんだ。

そして、子供の成長を喜び合うんだ」と、とっても不快な気持ちでいっぱいに。




彼の車に乗り込んでからも、どんどん気分は落ちてしまい…


彼「何で何も言わないの❓」

アタシ「何も言いたくないから」

彼「そう…」




彼は手を繋ぎたそうで、運転中に何度も左手を彷徨わせてました。



そして、ダンマリのアタシを乗せて、着いた場所は…







いつものホテルでした。







何じゃそりゃーーーーーーーーー💢






入るよ」と彼。



躊躇しているアタシに「ちゃんとゆっくり話そう」と。





ソファーに座ったけど、コートは脱がず、

「馴れ合いで抱かれたりしない」と態度で示しました。




アタシ「やっぱり貴方とは無理だよ。

アタシはこの事を忘れられないし、

貴方の顔を見る度に思い出して泣いてばかりになる」

彼「ホントにゴメンね。

今度から改めるじゃダメ❓」

アタシ「今度はない」

彼「別れたくないよ」

アタシ「アタシは向いてないよ」

「奥さんがいる人なんて」

彼「向いてる人はいないよ」

「でも、ソネミさんが好きなんだ」



無理矢理、抱きしめて来る彼を押しのけました。



彼「離れたくない」

「こんなに好きなのに」

「この期に及んで、まだソネミさんが可愛くて仕方ないよ」



彼の目は潤んでて。

彼が繋いで来た手を解けませんでした。



彼「過去に戻って、もっと早く再会したかったよ」

「そしたら…」





そしたら…





『結婚したかった』





彼は口に出さなかったけど、そう言いたかったんだと思います。

お互いが結婚する前に戻って、出逢いたかった。




彼に強く抱きしめられました。

今度は押しのける事は出来ませんでした。





彼「どうしてもソネミさんと離れられない」

「離したくないよ」

「別れたくない」



アタシはただただ悲しくて泣くばかり。



アタシ「もう傷つきたくない」

彼「2度と傷つけるような事はしない」

アタシ「卒業式があるなら入学式だってあるじゃない」

彼「行かないと思うよ」



ホントは根っからの正直者で子煩悩な彼。

そんな彼に嘘をつかせてしまう。

きっと入学式だって行くのに、

嘘ばかり吐かなきゃいけなくなる。




彼「いつだって、ずっとソネミさんの事ばかり思ってるんだよ」

「こんなに好きになった人はいない」




確かに、この5年間、

彼から連絡がない時間は長くて6時間程度。

どれだけ忙しくても、僅かな時間を見つけて連絡くれた。

睡眠時間より長い時間、連絡が無いなんて無かった。

毎日欠かさず「おはよう❤️」「おやすみ❤️」の挨拶。

頭のおかしいアタシに合わせて、毎週毎週の別れ話にも付き合ってくれて。

前日は9時間くらいチャットしたし💦





身体の大きな彼にギューギューと、まるでしがみついて来るように抱きしめられて。

アタシは声を上げて泣きました。


キスをされて。

どんどん深くなるキス。

「ソネミさんが欲しいよ」と求められて。

愛の確認をしました。







シャワーの後に、彼の腕の中で

2人で最近ハマったドラマを観てても…

フラッシュバックのように

「子供の卒業式に嫁と出席する」

と言う事実が襲って来て。



突然、声を上げて泣き出したアタシにビックリしてる彼。



「やっぱり悲しいよ。

お子さんの行事に出席して欲しくない訳じゃない。

奥さんとお出かけするのが悲しいんだよ。

あと、△日もあるのに…

その後もずっと思い出して悲しいよ」




子供みたいにしゃくり上げて泣きました。

彼はアタシを抱きしめて「ゴメンね」ばかり。




それを何度か繰り返して、帰宅する時間に…




泣き過ぎたせいか、帰りの車中で酔ってしまい

気分が悪くて💦




翌日も彼と逢う事になってて。

カップルアプリの不具合で、連絡が取れず…

彼の午前中の仕事を待つつもりが待たせる事に💦


「美味しい物食べよう」と前日はホテルの食事だったのを気にしてか、最近お気に入りの鰻屋さんへ。

いつも通りすごく美味しい鰻でした❤️

食べ物で機嫌を取ってるのかしら❓




ホテルへ着くと、スイートルームが空いてて

ご機嫌な彼。


アタシは彼がソファーに座るなり、

彼の上に跨って、両方の頬っぺたをギュッと摘みました。



アタシ「そもそも、再会する時に連絡したら

『今は嫁が近くにいるからメール出来ない』とか

『日曜日は逢えません』とか言うから

尻に敷かれてるイメージなのよ❗️」

彼「ゴメンね💦」

「そんな事無いんだよ」

「でも、ソネミさんに跨って貰えて嬉しい」


デレデレする彼には呆れたけれど、

ずっと言いたかったのでちょっとスッキリ。



したはずが…



その夜も酔っ払って、またそこを責めたメンヘラなアタシ。




彼「尻に敷かれてないし、そんなイメージは払拭してみせる」

「これからを見て」

アタシ「変わると期待して

悲しかったり辛くなりたくないから」

「絶対に変わる」

「ソネミさんを愛してる」

「ソネミさんが1番なんだよ」








一緒に泡のお風呂に入って、愛の確認をして。

この日も何度か思い出して悲しくなって泣いたけど。


彼の子供の卒業式の週に夫が泊まりの出張があると言うので、

その週は3回逢う事に。




ゲスな話ですが、彼がスイートルームが好きなので
ホテル代は¥10000以上掛かる事がほとんどです。
ランチは鰻屋さんに行ったら¥8000くらい。
平均したらランチ代は¥5000くらいなのかな。
月に10回はデートするので、結構な金額になると思います。
そして、ボディケア商品は全部SABONで、彼に買って貰う事にしています。
アタシのスベスベの肌を触る度に、香りを嗅ぐ度に、
アタシにお金を使った事を思い出すと思うから。
アタシに執着心を持って欲しいのです。


これからも彼に時間とお金を掛けてもらって、溜飲を下げたいと思います。


その代わり、彼に感謝の気持ちは精一杯伝えて。
そして、作れる時にはお弁当を作ります。
次回のデートは彼のリクエストの唐揚げのお弁当を持って行く予定です。
胃袋をガッチリ掴みたいので頑張って作ります。

そして、お気に入りのNARSのアイシャドーでバッチリメイクして。
最近買ったshiroのWhite teaのフレグランスを
彼が気に入ってくれてるので付けて行こうかな。
彼のお気に入りのワンピースを着て。

毎回、何一つ手を抜かず、女の武器と言う武器を
フル装備して彼とのデートに挑みます。
だって嫁には絶対負けたくないから。












長い長い下らない話に最後までお付き合い頂き、

ありがとうございましたm(_ _)m



今回、彼に
自分の場合はいいけど俺の場合はダメみたいなのが多過ぎない❓」

と、ツッコミ入れられた通り、棚上げが得意な自分勝手な女です。


アタシはそれを変えられないのです。


許容したら、我慢しなくちゃいけなくなる。

この関係では、何の我慢もしないと言うのは無理ですが、
これ以上の我慢をするのは絶対に嫌なのです。

彼がそれが嫌なら離れて行くだろうから。

アタシは我が道を行くしかないのです。