猫の額ほどの心

先日のデートはまたまた長時間デートで。

ランチするには時間が早かったのと、

食べたい物が見つからない彼に

「〇〇(かなり田舎の方)にお蕎麦食べに行く❓」と言うと

何となく車を走らせてた彼はすっかり乗り気になって方向転換。


「でも、遠出するなら◇◇の焼肉定食かなぁ」と

ホントはラーメンが有名なお店に焼肉定食を食べに行く事になりました。


高速で約1時間。

ラーメン屋さんは全部の窓を開け放して極寒の中、

アタシはコート、彼はゴルフ用のブルゾンでお食事😅

結局、彼はそこの大人気メニューのラーメンを激辛で注文。

アタシは焼肉定食で。

個室だったので彼はずっと仕事の電話してました。


彼のラーメンを味見したらめちゃくちゃ辛い🔥

アタシの焼肉は硬くて残念。

彼はヒィヒィ言いながらも完食して、アタシが半分食べられなかった分もペロリ😋




そこからまた、1時間かけてホテルへ。

途中、彼に電話が…


ナビの画面に映し出される番号にギョッとした彼。

更に手帳型カバーのiPhoneを開き、名前を確認すると

アワアワと慌ててハンドルのボタンで切ろうとしたけど、

念には念を入れて、画面の❌を押しました。



きっと嫁。



切った後、彼が何も言わないから。



前にハンドルのボタンで切ろうとして

出ちゃった事があったから、今回は慎重に切った彼。




黙り込んだアタシに「ゴメンね」と彼は言いました。

掛かって来るのは仕方ない。

仕方ないけどすっごく不愉快。

アタシはゆるゆると首を振って前だけを見てました。




何度も「ゴメンね」と言う彼。


だから仕方ないんだってば(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


それくらいわかってる。


でも、アタシが悲しくなるのも仕方ない事。




無言のまま、ホテルに到着。

こんな気持ちで部屋に入りたくなくて、俯くアタシ。

彼はアタシの顔を覗き込んで「嫌❓」と聞きました。

アタシはこくりと頷きました。


彼「中で話そう。それも嫌❓」

アタシ「うん…」

彼「帰りたい❓」

アタシ「…」



こんなモヤモヤした気持ちのままじゃ帰れない。



とりあえずお部屋へ。



ソファーに座ると彼は「ゴメンね」と言いました。

アタシ「仕方ないじゃん」

「不可抗力でしょ」

彼「うん」

アタシ「でもね、仕方ない事でもアタシは嫌なの」

彼「だって、掛かって来たけど取らなかったじゃん」

「掛かって来ただけだよ」

アタシ「もうこんな思いするのは嫌」

「悲しくなりたくない」

彼「別れたいの❓」

アタシ「うん」


そう答えたらボロボロっと大粒の涙が溢れてしまいました。


彼「別れたら悲しくないの❓」

アタシ「悲しい事を減らしたい」

彼「好きより悲しいが勝ってるの❓」

アタシ「うん」

「もう泣くのは嫌なの」

彼「嫌だ」

「別れない」

「もうこんな事が無いようにする」

アタシ「そんなの無理だよ」



嫁に「電話掛けて来るな」なんて言える訳ない。



彼は無理矢理、アタシを抱きしめて

「もう悲しませないから離れないで」と言いました。


アタシ「惨めなの」

「人を羨みながら生きて行くのは惨めだよ」

「♡♡君とクリスマスもお正月も一緒にいられて

羨ましい、って思う自分が惨めで可哀想」


彼「惨めなんかじゃない。

俺はソネミさんしか好きじゃない。

正月だってずっとソネミさんの事ばかり思って

事務所にいるよ」

「俺だってソネミさんといられるご主人を

いつも羨ましいと思ってる」

「いつだって逢いたいと思ってるよ」



ずっと涙を流し続けるアタシを

抱きしめて「お願いだから離れないで」と彼。


「悲しくなるのは仕方ないじゃない❗️」

と大泣きするアタシを見てオロオロしてる。



「電話も掛けて来ないようにするし

逢える時はいつだって逢えるようにするから

離れないで。

別れたくないよ」



ギュウギュウ抱き締めて来る彼に

「もう泣きたくないの。

もう悲しい気持ちにさせないで」と抱き締め返しました。



彼はアタシにキスをしました。

アタシはそれを受け入れて…

キスは深くなり、ソファーで服を脱がされて

そのまま愛の確認へ。


別れ話の後だからか、異常に興奮してる彼。

激しく愛されました。


そして、シャワーを浴びながらバスタブにお湯を張り

バブルバスを仕込んで

一旦、ベッドに戻った後、2人でゆっくり浸かりました。

バッグハグの体勢でモコモコの泡に癒されて。

穏やかな気持ちに。



彼が〇〇〇で勉強したおかげで無事にApple TVは

ホテルの大画面で観られる事に。

彼はありとあらゆるオンデマンドに入会してくれて

沢山のドラマが観られるようになりました。

「他に無い❓

ソネミさんが観たいドラマは確実に観られるようにするよ」



いやいや、そんなにいっぺんには観られないよ💦



この日は『コンフィデンスマンJP』と『孤独のグルメ』を観るだけに。


そして、2度目の愛の確認。


シャワーを浴びてベッドに戻って

iPhoneを確認すると夫からLINEが‼️



「卵、買うの忘れました。

あなたのおつまみ買うなら、

私に刺身を買ってくれれば嬉しいです。」



夫に夕食のオムライスの材料を買う様に頼んでたのですが、

こんなLINEが届いてしまい…



夫には仕事だと言って外出してるアタシ。

彼には言いたくないけど、早めにホテルを出ないと間に合わない。



アタシ「買い物しなきゃいけなくなったの」

彼「時間大丈夫❓

すぐに支度して出よう」


ベッドから飛び起きて準備してくれる彼。


彼「近くの大きなスーパーに寄る❓」

アタシ「それが…仕事帰りにスーパーに寄るテイで💦」

彼「それって駅前のスーパー❓」

アタシ「そうなの」



刺身ってパックに製造元の名前が印字されるから

違うスーパーのだと疑われてしまう。



彼「了解。

じゃあ、そこのスーパーに行こうね」

「俺が買ってあげる」



((((;゚Д゚)))))))



そこのスーパーは職場の人とよく遭遇するので

彼といるのを見られるのはマズイ💦



アタシ「ううん。待ってて」

彼「そっか。

じゃあ待ってるよ」

「今日もホントに素敵で可愛かった」


あんなに大泣きしたのにミラクルでアイメイクは取れてませんでした😅


出口で名残惜しくハグとキスして、慌ただしくホテルを跡にしました。



車の中で

彼「次は何観る❓」

「キムタクのドラマが結構揃ってたよ」

「HEROとか」

アタシ「北川景子のは観てないの」

「松たか子が好きだったから上書きしたくなくて」

彼「北川景子のも面白かったよ」

「一緒に観ようよ」

アタシ「ヤダッ」

彼「どうして❓」

アタシ「誰かと観たドラマなんて観たくない」

彼「HEROは1人で観たよ」

「ほぼ1人でしか観ない」




ほぼ❓


『ほぼ』=『大体』


全部1人で観てないじゃん💢




アタシ「ほぼなんでしょ」

彼「最近のは1人でしか観ないよ」

「でも前のは(嫁と)観てるのもあるよ」

「今はソネミさんがいるから1人で観てるよ」




ヽ(*`皿´*)ノキィィ─︎─︎!!!!




そんなに正直に答えるんじゃねぇよっ💢




アタシ「♡♡君が過去に観たドラマは

今後一切観ない」


頑なにそう言うアタシに

「わかった。

これからは一緒に面白いの探して観ようね」と彼。




馬鹿正直な彼にイライラが止まらない。

今日だって嫁の電話だと気付かせずにいてくれたら良かったのに。

「この人、話長いから」って電話に出ない事なんてしょっちゅうあるのに…




やがて駅前のスーパーに到着。

夫の刺身やら諸々購入して彼の車へ。




もし、これが逆だったら…

アタシはギャン泣きして、またお別れを言い出すでしょう。


自分は良くて、彼だけ許せない。

何て狭い心の持ち主なんでしょう。

猫の額ほどの心なんて例えると猫にも怒られそう😭


それに比べて、心の広い彼を思うと

さっきのイライラは収まって来ました💦





次は2日連続のクリスマスデート🎄

美味しい物食べていっぱい愛を貰って来ます。


でも、年末年始はもしかしたら1週間以上逢えないかも。

それを思うと、楽しい気分が吹っ飛んで、鬱になるソネミなのでした🥲