欲望旅行 その弐
続きの夜の部から…
「早くソネミさんとお酒飲みたいよ」と
車をぶっ飛ばす彼。
その夜、行くお店は大人気らしく。
お客様の評価が高くて
「何を食べても美味しい」
「何週間も前から予約しても取れない」
「この店のファンの方、紹介してゴメンなさい!
ますます、予約取れなくなるかも」
なんて書かれてました。
アタシはダメ元で2時間前に予約の電話してみました…
「カウンター席2席なら空いてます」とのお言葉!
やったぁ♫ついてる❣️
ホテルにチェックインして
彼と「寒いね」と言いながら手を繋いでお店へ。
年配のご夫婦2人でされてるお店だそう。
想像してたよりずっとオシャレで
思ったより広いし、賑やかで活気があるお店でした。
牛肉のたたきが人気だそうで売り切れ必須だとの事。
予約時に注文しました。
すっごく美味しかった❣️
コロッケは里芋で出来てて、ねっとりして美味しい。
カレー風味のソースで彼は絶賛してました。
最後に食べたマグロのカマの塩焼きが最高でした。
沢山付いてる身に脂が乗ってて。
こんな大きなの見た事ない❗️
お料理担当は奥様。
大将が個性的でクセがあるので
それが大丈夫ならイケると食レポしてる方もいました(笑)
アタシはビールを10杯くらい飲んで
彼は溢れんばかりの冷酒を沢山飲みました。
かなり個性的で破天荒キャラの大将💦
人見知りしないアタシ達2人を気に入ってくれて
ひと段落ついた奥様も交えて、
アタシ達の地元の話で盛り上がって、
とても楽しい夜となりました。
最後には大将お気に入りの日本酒を振る舞って頂き、
お店を跡にしました。
「どこに行っても皆と仲良くなれるソネミさん、
やっぱり気に入られると思ったよ」と彼。
彼も充分、人懐っこいんですけどね。
ホテルへ戻ってBARへ。
夜景が綺麗でとても華やかなBARで、とても賑わっていました。
アタシの大好きなロンサカパと言うラムをハーフロックで。
置いてるお店が少ないので嬉しい。
彼はバランタインをハーフロックで。
肩を寄せ合い、夜景を見ながら
美味しいお酒を飲めて幸せでした。
お部屋に帰って、2人でシャワーを浴びて。
情熱的に愛されました。
「朝からずっと欲しくてたまらなかったよ」と。
シャワーを交互に浴びてベッドに戻ったら
「また欲しくなっちゃった」
「どうしちゃったんだろう」と彼に求められてしまいました😅
え❓今したばっかりだよ💦
大好きな人に求められて断れるはずも無く…
2度目の愛の確認。
またも、シャワーを交互に浴びて
お肌のお手入れを念入りにしました。
だって、半年ぶりに彼の前でスッピンになるんですもの😱
ベッドに戻ると彼は爆睡してました。
6時間も運転してくれたし、早起きだったし疲れていたのでしょう。
アタシもあっという間に爆睡してました。
まだ夜も明けない時間、
どちらからともなくお互いが身体を寄せて
まどろみながら自然に抱き合いキス。
そしたら、すぐに彼に火が付いて…
3度目の愛の確認。
彼「ホントにどうしちゃったんだろう」
「俺、死んじゃうのかも(笑)
死ぬ前に種を残したいと、身体がそうなっちゃってるのかなぁ」
アタシ「旅行したらいつもそうだよね」
彼「可愛い彼女とこんなにくっついてキスしたら
いつでも欲しくなっちゃうよ」
ギューッと抱き締められました。
出張の時はいつも21時に帰宅してる事を彼に伝えると…
彼「もっと早く帰らなきゃいけないのかと思ってた」
アタシ「早く帰ろうか❓」
から「ううん。嬉しいよ」
「ただノープランなの💦」
シャワーを浴びて、念入りにメイクして
ワンピースに着替えてドレスアップしました。
その間に彼はキャリーバッグを車に置きに。
前回、その時間に嫁に電話して欲しいとお願いしました。
帰宅時間を教えておいたら、不用意に嫁から掛かってくる事はないと。
自分から言ったのに、胸が苦しくて辛かった。
戻って来た彼と手を繋いで朝食のビュッフェへ。
ダイエット中の彼は糖質抜きでヘルシーに。
アタシも和食とサラダ中心でヘルシーにしました。
お部屋に戻って
彼「夜までどうしようか❓」
アタシ「映画はどう❓」
彼「いいね❗️
スターウォーズ観たいんだ」
ところが近くの映画館の時刻表見ても
丁度の時間が全く無い(;ω;)
仕方ないのでふて寝(笑)
というか、昨夜は飲み過ぎ😵
珍しく熟睡してました💦
目覚めると彼が「SABON行かない❓」と誘ってくれて。
近くのSABONまで手を繋いでお出かけ。
シャワーオイルとボディローションの限定のホワイトティーの香りのと
ヘアマスクをプレゼントしてもらいました。
とっても良い香り♫
彼の為に身体を磨こう❤️
アタシにお金を使ってくれるのは嬉しい。
全くお金を使っていない女より
沢山お金を使った女の方に、執着心が生まれると思うから。
ホテルへ戻ってチェックアウトして…
アタシ達がよく訪れる素敵なレストランへランチをしに行きました。
アタシはサーモンを、彼はポークをセレクト。
前菜もメインもとても美味しく、
デザートのクルミのブラウニーも美味しくて
つい頂いてしまいました。
レストランで他の県の映画館を調べたら
ギリギリ間に合うか間に合わないかの映画館を発見。
速攻で高速へ。
約3時間の道のり。
アタシが映画を観たいと言ったから、頑張ってくれる彼に感謝。
遅い車にイライラしたり…
それすらも気持ちの共有で嬉しかったり。
ギリギリどころか、本編が始まって恐らく15分は
経過したところで到着。
それでも内容はわかったし、とっても面白かった。
そこから、地元まで約3時間掛かる💦
近くの和風居酒屋へ。
何と店内の床は水を張っていて、鯉が泳いでました。
そして橋が通路(笑)
天ぷらせいろ蕎麦を食べたけど普通😅
ファミレス感のあるお店でもう行く事は無いから
写真も無し(笑)
ところが、帰りにハプニングが‼️
出口でショートブーツのファスナーを閉める為に屈んだアタシ。
何名かのお客さんが通る気配がしました。
彼と手を繋いで歩こうとしたら、スルリと手が離されて…
「あ!どうも💦」と焦る彼の声。
「おう!久しぶり!」とおじさんの声。
しばらく早足で歩いて車に乗って
「大丈夫❓」と聞くと
「◯◯子だよ」と彼。
彼の元カノとお父さんと息子さんだったみたい。
高校生の時から結婚前提にお付き合いしてたから
お父さんとも顔見知りで。
元カノはアタシの前の職場の後輩で。
離婚して美容業界で成功したやり手の実業家。
この県に息子さんの学校があるから、
この県にもお店を出して成功している。
セレブなボーイフレンド達に
オシャレなお店でご馳走されてるSNSの投稿が多い💦
アタシ「見られて無いと思う。
屈んでたから」
彼「びっくりしたね💦」
あと10秒早かったら、靴を脱ぐスタイルのお店だったから
鉢合わせしてたと思う。
彼「あんなお店に来るなんて。
普段、セレブで美味しい店にしか行かないみたいな事言ってるのにね😅」
アタシもそう思いました💦
郊外にあるのでわざわざ行かないといけないお店。
けど、すごい確率にびっくりしました。
そこから、ナビは3時間の道のりを示してて。
彼は120キロで、ぶっ飛ばして帰ります。
一応のタイムリミットの21時に間に合わない💦
彼はSAでお姉さんに某お菓子を買って帰りたいと。
絶対に家族用だと思った。
嘘つき。
アタシは話す気力も無くなってだんまり。
彼は「どうしたの❓変な事言った❓」とオロオロ。
アタシは首を振るだけ。
彼「この前、仕事手伝ってくれてる姉貴に
めちゃくちゃ怒ったの。
なのに、大阪に行った姉貴がお土産買って来てくれて」
「◯◯◯買って来てって言われて断れなくて」
と言い訳する彼。
◯◯◯はこの辺だったらどこでも手に入る、ベタなお菓子。
アタシも別のSAで職場用と家族用のお土産を彼に買ってもらった。
もちろん、家族用とは言わないけど。
彼が家族に買うのはホントに嫌。
SAで「一緒に行く❓」と言われたけど
彼がニコニコしながら家族用のお菓子買うのなんて
見てられない。
ずっと無口なアタシに
「どうしたの❓お土産買うのそんなに嫌❓」と。
嫌だよ。
超超超嫌だ。
けど、そんな事言えないじゃん。
アタシ「家に買わなくていいの?
お姉さんだけじゃ不公平じゃん」
思ってもないのに言った。
彼「こっそり渡すからいいんだ」
お姉さんに渡すのにも嫁に気を遣う彼。
どんだけ尻に敷かれてるんだとげんなり。
彼「お土産買っちゃダメなの❓
家族用じゃないのに」
ううん。そうじゃない。
悲しそうな彼の顔。
つい、さっき
「こんなにずっと一緒にいて、嫌な所が一つもない。
もっと一緒にいたいとしか思わないよ」と
言われたのに。
うん。
お姉さんに頼まれたと力説してた彼を信じよう。
気を取り直して、徐々に話す努力をしました。
彼もホッとして嬉しそう。
高速をぶっ飛ばして
タイムリミットギリギリに到着しました💦
長いようで短い旅行は終わってしまいました。
非現実な空間から現実に戻る時。
アタシはいつも「ありがとう」と手を振ったら
彼を見送る事もなく、振り向く事もなく
すぐにその場を立ち去ります。
余韻を残すと辛いから。
今回の旅は、移動が多くて彼は疲れたと思います。
1日目は約6時間。
2日目は約5.5時間。
3つの県を移動しました。
アタシの研修の間の4時間の時間を潰してくれて。
宿泊費や食事代や高速代を負担してくれて。
プレゼントまでくれました。
時間も手間もお金も使ってくれました。
アタシはバカな女だから、わかりやすい愛情を示してくれる男がいい。
物欲も食欲も性欲も独占欲も、
欲望全部満たしてくれる、そんな人がいい。
彼がいい。
彼が大好き。
そんな旅行でした。
長い長い話を最後までお読み下さいました、
奇特なお方様、ホントにありがとうございました。
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