ソネミのヒミツ

今日は急遽、夫が夜勤になり

彼との飲みデートは中止。


夫の出勤時間は15:30。

彼との待ち合わせは15:45。

ギリギリのスケジュールです💦


更に…

アタシは14:30から歯科医に予約してて。

もう、6年ほど前から『8020運動』に参加してるアタシ。

『8020運動』とは

80歳で20本の自分の歯を守ろうと言う取り組み。

アタシの診断結果とアンケートを年に一度、この時期に

その団体に送る事を続けてる。


なので、普段のメンテナンスより時間が掛かり

彼との待ち合わせギリギリ💦

自宅に帰ると夫は既に出勤してて。

慌てて黒のワイドパンツのセットアップに着替えて

真っ赤なリップを塗って…彼の為のアタシになる。


少し遅れて息を切らすアタシに

彼は安定のニコニコ顔でアタシの手を握って

「冷たい」

「今日も可愛いね」と温かく迎えてくれました。


近くの山の上のホテルへ。

今日は愛し合う為だけに逢ったアタシ達。


彼に真っ赤なリップが付かないように

触れるだけのキスをした後、リップを拭って…

深くキスをしたら

彼はネクタイを緩めてバスルームに消えました。


とても複雑な気持ち。


ホントに愛されてるんだろうか。


やっぱり身体だけかも知れない。


彼と入れ替わりにバスルームへ。


バスルームの鏡に映ったアタシは

不安そうで小さな子供みたいでした。



ベッドで待っていた彼の元へ。

前回、抱き合ってからそれほど時間は経ってないのに

「欲しかった」「逢いたかった」と彼。

アタシを上にするのが好きな彼。

「ソネミさん、綺麗」と下からウットリした瞳で

見つめられて。

「好きだよ」「大好き」「欲しかった」

アタシの耳元で喘ぎながら囁く彼。



愛の確認の後のシャワーの後。

口が腫れそうなほどキスをして。

彼の腕の中に抱き寄せられて

太い腕でギュッと抱き締められました。

「ソネミさんはすごいよ。

すごくしっくり来る」

強く抱き締められたまま、ずっと唇を合わせて。

「ああ。幸せだなぁ。

抱き締めながらキス出来るなんて」




甘い時間に涙が溢れました。




アタシはずっとヒミツにしていた事を

彼に告げました。



「来月、親戚の結婚式で東京に行くの」

「夫婦生活は破綻したのに」

「アタシの危機管理不足なんだけど」


彼「そうなんだ」


彼は静かに受け入れてくれました。


アタシだったら彼が家族で県外に泊まりで結婚式に行くと聞いたら

「もう無理。別れたい」と言うと思います。

それはアタシと彼の思いの重さの違いかも知れない。

でも、アタシが感じたのは

ただただ、アタシの全てを受け入れてくれる温かい気持ちでした。

良いように思ってるのかも知れないけど。

「そうなんだ」に悪意は感じられなかったし、

どうでもいいようにも感じなかった。


前に「ソネミさんのお子さんの話もホントは

聞きたいよ」

「だってソネミさんのお子さんなんだもの」

と言ってくれた彼。

アタシはアタシが子供の話をしたら

きっと、彼だって自分の子供の話がしたくなるんじゃないかと

すごく怯えてしまって。


聞きたくない‼️

知りたくない‼️

悲しくなりたくない‼️


そこから、お互いの家族の話は全てしなくなりました。

ただ、アタシは事情がある時は伝えますが

彼の家族の「か」の字も

嫁の「よ」の字も

子供の「こ」の字も

絶対に受け入れられません。





彼にヒミツを告白したらホッとしました。

そして、大好きなお友達に逢えたらいいなぁと

方向音痴なアタシは不安を抱えながら

千載一遇の機会に希望を抱いているのです。