禅問答

土曜日。

アタシは早番でした。

だから、お昼の休憩はいつもより1時間ほど早い。

アタシの休憩が終わった後に

「休憩してるかな❓」と彼。


夕方の休憩にiPhone見てガッカリ。

大体土曜日は早番なのでいい加減覚えて欲しい。

それとも丁度、家族でランチしてたのかと思うと

泣きたくなって来た。


アタシ「今日は早番なので早めに休憩取りました」


休憩時間内には既読にならず…

仕事が終わってカップルアプリ見たら


彼「ゴメンね。

ちょっと仕事してたから」

「飲み会になりました💦」

「行って来ます」


タイミングが見事にズレてイライラが収まらない。


アルコールをガブ飲みして彼にメッセ。


アタシ「今日はタイミングが全く合わなかった」

「人生のタイミングも合わないね」

「縁が無い」

彼「そんな事言わないで」

アタシ「すごくストレスなの」

「辛かったり悲しかったりするのが」

彼「いつも辛い思いさせてゴメンね」

アタシ「それはもう辛い思いさせないって事❓

アタシの手を離すって事なのかな❓」

「♡♡君がアタシを嫌になったら終わりだし

アタシが♡♡君を嫌になったら

もう終わりなんだと

今日、気が付いたよ」

彼「俺は嫌にならない」

アタシ「じゃあアタシが嫌になったら終わりなんだね」

「わかった」

「もう嫌になったよ」

彼「どうしてそうなるの❓」

アタシ「すごく辛いんだよ

悲しいの」

「耐えられない」

彼「耐えて欲しい」

「大好きだから」



そこでアタシは泥酔して寝落ち。

翌朝、彼は普通に「おはよう」とメッセを送って来ました。



アタシはずっと未読スルーしてました。


『このまま、アタシが返事を永遠にしなければお別れ出来る』


それはとても魅力的な考えでした。

この辛い生活から逃れられるのだから。




でも、毎週末に泣いてばかりいるアタシは

彼に問いかけたかった。

「耐えて欲しい」とは❓

一体どうすれば耐えられるのか❓

解決策はあるのかと。


アタシ「どうやって耐えたらいのかわからないよ」

彼「離したくない」

「離れたくない」



違う違うそうじゃない←鈴木雅之



アタシ「辛い気持ちや悲しい気持ちを

どうやったら克服できるのかわからないの」

彼「抱きしめて全部を解消したい」

アタシ「逢えない時不安が大きくて

悲しくてたまらなくなるよ」

彼「不安を取り除きたいよ」

アタシ「不安を取り除いて欲しいけど」

「どうやったら安心出来るのかわからない」

彼「ギュッと抱きしめたいよ」

「俺の腕の中にいて欲しい」



違う違うそうじゃない←鈴木雅之



アタシ「年末年始も逢えないし

不安ばかりが募るよ」

「逢えない時の不安解消法が欲しい」

彼「どうしたらいいのか」

「ソネミさんに逢いたいよ」



違う違うそうじゃない←鈴木雅之



アタシは「逢いたい」とか「抱きしめたい」とかを

聞きたいんじゃない。

「ソネミさんの不安は俺には消せないから

もう別れよう」と彼に言わせたかったのかも知れない。

それとも、彼を屈服させて彼の心を支配したいのかも知れない。



アタシ「もう無理なのかな…」

彼「嫌だ」

「離れたくない」

アタシ「アタシも離れたくないけど

不安に押しつぶされそうだよ」

彼「側にいたい」



ここからは夕方の休憩のチャット。



アタシ「寂しい」

彼「逢いたいよ」

アタシ「今月ほとんど逢えないし

逢えない間ずっと苦しいのは辛いよ」

彼「逢えるように努力する」

アタシ「寂しくて辛いから

もう終わらせたくなるよ」

彼「離れないで欲しい」





彼と付き合うから辛いのに

彼からしか貰えない幸せがある。

不幸と幸福は隣り合わせ。

逢えない間の辛さを解消する方法なんて無いのはわかってるのに

彼を責めずにいられなかった。


いや、一つだけ方法があるのをアタシは知っている。

それは、彼を好きじゃなくなる事。

彼から興味が無くなって無関心になる事。


でも、そうじゃないからまだ別れられない。