或る秋の日

ここの所、短時間しか逢えず

お部屋で抱き合うデートばかりなのを

とても気にしていた彼。


久々にお外デートしようと彼からの提案。

「お弁当作るね」と言ったら

「やったぁ♫」と、とても楽しみにしてくれていました。


行き先は地元の植物園。

彼とアルバムを遡ったら約3年前に訪れていました。


彼は朝から2件の打ち合わせを済ませて

大急ぎで駆け付けてくれました。



ずっと忙しそうな彼。

頭から煙が出そうなんて言いながら

難しい書類の作成をしたり、

片道1時間半かかる場所にいる依頼者の為に何度も足を運んだり。

お仕事の話を聞くとホントに大変そうで。

なのに、前日も「近くでアポがあったから」と

アタシの職場に一瞬顔を見るだけの為に来てくれました。



仕事の出来る男は無理矢理にでも時間を作れるんだなぁと心から尊敬✨



迎えに来てくれた彼の車に乗り込んで出発❗️

久々に訪れた山の頂上にある植物園。

年配の方々がチラホラいますが、平日だけあって来園者は少なめ。

地元なのに彼が手を繋いでくれた事が

すごく嬉しくて。

人のいない木陰でキスしてくれて

アタシの赤いリップでコウメ大夫に変身する彼(笑)


ゆっくりゆっくり色々な植物を鑑賞しながら散歩。

ふいに女性職員の方に声を掛けられて「ドキッ💓」

とするも…


この植物園は某植物学者の業績を讃えて設立されたのです。

その植物学者の遺した資料を使ったミニシアターが

開演するので声を掛けて下さったみたいで。

期待してなかっただけに素晴らしい映像に

彼もアタシも見入ってしまいました。

2人きりの貸し切り❤️

彼とギュッと手を繋いで時折キスして。




そして、メインの温室に。





ジャングルを模した本格的な温室。

熱帯雨林気候のそのままにすごい湿度💦

熱帯性の鳥の鳴く声が聞こえ、今にもスコールが降りそうな雰囲気。

誰もいなくてここも貸し切りで。

スーツ姿とワンピースでジャングルに迷い込んだ2人(笑)


次の目的地は食事をしても良い芝生公園へ。

手を繋いで歩いていると色々な施設の建物があり…


彼「いつも思うけど、この建物の形って

すごく古臭いよね。

思わない❓」


彼は建築物に興味あって詳しいのです。


アタシ「初めて見たから良くわかんない」


彼「そっか。

前来た時は通らなかったか」




ヽ(*`皿´*)ノキィィ─︎─︎!!!!




「いつも思う」って事は何度も来てるんかい💢

アタシは子供の時には来たけど

リニューアルしてからは彼としか来てない。




アタシの顔が曇った事に動揺する彼。


彼「ん❓どうかした❓

俺何か変な事言っちゃった❓」


オロオロしてアタシの顔を覗き込む。

アタシはそっぽを向いて首を振る。


彼は悲しそうな顔をして、繋いだ手が痛いほど

握って来る。



彼は何度も何度も

「どうしたの❓何か変な事言った❓」としつこい。


芝生公園に到着したタイミングで

「言ったよ」

「いつも思うけど、この建物古臭いね、って」

「そんなに何度も来てると思うとつまんなくなった」

とアタシが言うと…


彼「ソネミさんとしか来た事ないよ💦」

「いつも思うってのは間違いだね」

「前に来た時に見て思ったんだよ」


アタシ「前は通ってないじゃん」


彼「下から見上げたら見えるんだよ」


アタシ「そんなの知らない」

「アタシは見てない」


彼「俺は見上げて見てたんだよ💦」



言うだけ言ってスッキリしたアタシ。

この辺りで許してあげる事にしました←



竹の皮で包んだ鮭のおにぎり。

唐揚げと卵焼きと黒胡椒を効かせたポテトサラダ。



山の上から市内が一望出来て。

芝生が広くて、木陰は涼しくて…



この前「◯ーソンのおにぎりって鮭が沢山入ってて

美味しくなってるんだ」と力説していた彼。

◯ーソンに負けてたまるか!と鮭をギュウギュウ詰めました(笑)

彼「おにぎり、贅沢なくらい具が入ってる❗️」

アタシ「だって好かれたいんだもの」

彼「好きで好きで仕方ないよ」




彼「全部美味しい❤️

唐揚げもカリッとしてて完成度高いなぁ。

ソネミさんのポテサラが俺の中でナンバー1だ」

「景色も綺麗で

隣にいるソネミさんも綺麗で

お弁当は美味しいし幸せだなぁ」

「ありがとう❤️ソネミさん」


大した事ない料理も外で食べると美味しい❤️





それから、久々に訪れる広くて綺麗なホテルへ。

お風呂に入ろう!とバスルームでお湯を溜めて来た彼。

なのに、ソファーで襲われて💦

ベッドで愛し合い、最後はバスタブで愛されました。


ベッドへ戻って彼の腕の中でずっとキスしながら

植物園を振り返って。


彼「いい時間だったなぁ」

「すごく良かった」

「お弁当すっごく美味しかった」

「幸せだったよ」


やっぱり胃袋掴むのは大事だと確信した瞬間(笑)



彼「感覚が合うんだよね、ソネミさんと」

「ソネミさんといると全くイライラしない」

「こんなに合う人いないよ」

「あー!もうー!メロメロだー!」


ギュウギュウ抱き締められて2度目の愛の確認。



彼「また(性欲)完全に戻ったみたい」

「ちょっと弱くなったかな❓って思ってたんだけど」

「再会してから4年近く経って

40代前半だったのが40半ばになったからね」




いつまで2回出来るのかなぁ❓

ずっと一緒にいられるのかなぁ❓

一生一緒にいたいなぁ。




アタシは切なくなって彼の太い腕にギュッとしがみつき、

腕に何度もキスしました。

「ソネミさん可愛い過ぎるよ」とまたギュウギュウ抱き締められました。





そして、アタシの帰らなきゃいけない時間に。

翌日もお休みのアタシ。

彼は某有資格者の先生とある仕事を進めているので

超多忙な先生との予定次第で時間を作れるとの事。


「絶対に時間確保して逢えるようにしたい」

と言ってくれたので

ランチデートくらいは出来るかも。


超多忙な彼が少しでも逢いたいと思って貰えるよう、

彼の連絡を待ちながらパックして




最近買った腹筋ローラーで鍛えようと思ってます❤️