存在の耐えられない軽さ

久しぶりの朝からのデート。


時間があるので1時間は確実に待たされる

鰻の人気店へ。


アタシはダイエッターなので2/3鰻重を。



何と!15分で出てきた!

ビックリ!


これを半分ほど頂いて

残りは彼に食べてもらいました。


こちらは山椒にも拘ってて

山椒もとても美味しい。

2人して口を痺れさせて大満足しました。


久々のスイートルームへ。

やっと空いてた!


岩盤浴のある、お部屋。

勿論、岩盤浴はしません。

岩盤浴する暇があったら抱き合っていたい。



愛の確認の後、アタシが観たいと言ってた

映画をセットしてくれて。

彼は爆睡。

全く面白くなかったけど💦


この日からゴルフも含め4連チャンで飲み会の彼。

でも、仕事の電話が何度も掛かり

結局、目が覚めたみたい。




2度目の愛の確認は

彼がとても果てるのが早くて。

「動かないで!」と何度も言われて

あっという間でした💦



帰りにアタシの欲しいダイエット本の「ゼロトレ」の本と

温かいインナーを買ってもらって。








その時…








車に乗り込む時に見えてしまった。







後部座席の窓に


無数の子供の手の跡。





何で子供の手ってベタベタしてるんだろう?

子供の仕業だとすぐにわかる。

ウチの子供達はお行儀がいいので

窓に触ったりは一切無かったけど。




彼には言わないでいようと思った。

前も言わなかったし。




アタシの様子がおかしいと気付いた彼。


「俺、なんか言った?」

「気に触る事言ったかな?」

心配そうに何度も聞いて来るから、正直に聞きました。


アタシ「仕方ない事だけど…

皆でお出掛けしたの?

後ろの窓、お子さんの手の跡がいっぱい」


彼「ああ…下の子を学校に迎えに行ったんだよ」


何でも無いみたいに言う彼。


彼「家族でお出かけしたんじゃないからね」


ギュッと繋いだ手に力を入れる彼。




子供が後部座席に座るって事は

嫁は助手席だったんじゃない?




そこまでは言えなかった。


夫婦で子供を迎えに行って…

普通に仲良し家族じゃん。


あんなに欲しい欲しいって

激しくアタシを抱くクセに。


アタシの存在って何なんだろう。

もう消えてしまいたい。








飲み会中の彼に


アタシ「やっぱり貴方は

遠い所にいる人なんだと思いました」


「わかっていたようで

わかってなかったんだと思います」


「アタシだけの彼だと思ってて」


「その前にお父さんで

旦那様なのに」


「もう終わらせた方がいいのかな」


彼「ヤダよ」


アタシ「貴方にとってアタシの存在って何なの?」




そこから、飲み会が盛り上がったのか

返信はありませんでした。






その頃、我が家では

夫から離婚の申し出がありました。



夕方、息子と夫と3人で買い物に行く途中。


アタシ「窓開けると寒いよ😵」


夫「全く寒くなんかない」



寒さに震えるアタシを無視して窓を開けたまま走行。






こんな思い遣りが無い人とこの先一生いるんだ。

アタシ、やっていけるのかな。




彼はアタシが寒いのか、暑いのか

常に 気にしてくれる。




比べても仕方ないけど

心が冷えるのがわかりました。



その朝、アタシはムラゴンで

ブロガーさん達の記事を読んでいて。

夫が部屋へ入って来たので

慌ててiPhoneを閉じました。


夫はアタシの浮気発覚後から足音を全く立てずに

探るように部屋へ入って来るようになりました。

そして、不機嫌な態度を隠そうともせずに仕事へ出かけて行きました。






夫「今朝、携帯見てたのに何で隠したの?

まだ、やり取りしてるんじゃないかと思うじゃないか」


アタシ「貴方が嫌な思いをするんじゃないかと…」


夫「夕方、貴女が寒いと言ったのに

窓も閉めてやれなかったね。

貴女の態度が硬化したのがわかった。


思い遣りが無い男だなぁ。俺は。


もうこんな俺といるのは辛いだろう?

貴女はまだ若くて綺麗なんだから

別の人生歩く?


離婚する?」


自嘲気味に明るく話す夫。


泣くアタシ。


夫「俺は勿論、貴女の事が好きだよ。

でも浮気された事がショックで…」

「綺麗な人だからモテるのは当たり前だけど」

※あくまでも夫の主観です




夫を深く傷付けてしまった。

本当に申し訳ない思いで一杯でした。



アタシ「皆と一緒にいたい」


夫「俺も一緒にいたい。

協力して子供達を育てていこう。


もう、二度とこの話はしないからね」


ギュッと抱きしめられました。




翌朝。


彼「かけがえのない存在に決まってる」

「一生そばにいて」


アタシ「貴方のご家族の存在を感じる度に

消えてしまいたくなる」




そこから既読のまま。




もう返信するのもめんどくさくなったんだろう。




終わらせた方がいい。




このままフェードアウトしよう。




彼だって

アタシがいなくなったら清々するに違いない。




その日の夕方。




彼「ゴルフ終わりました」

「消えたくなるなんて思わないで」

「愛してるのに」












彼と次にいつ逢えるかはまだわからない。

逢わない方がいいのはわかってるのに

やっぱり逢いたいバカな女です。