神彼とポンコツ女

彼が仕事の免許の更新を

頑張って終わらせたとの事で逢える事になりました。


何でも、行き詰まって頭を掻き毟るほど大変だったらしく…

その後の飲み会の行く先々で「頭がボサボサだよ」と言われたと。

いつも綺麗にしてる彼が取り乱すほど大変だったみたい。


事務所に鏡を置くと「来客を返す」事になるので

置いてないと言う古風な彼。

なので、頭がボサボサなのも気付かなかったんだそう。

そんな所も好ましいと思って話を聞きました。


「ソネミさんに逢う為に頑張ったよ」


有り難いことです(;ω;)



まだまだ、お直しがあるらしくて

完璧に終わった訳じゃなくて。


我が家も子供達の具合が微妙に悪くて

長時間の外出は控えようと思ってた所で。


4時間のデート。


いつもの超近くのホテルかと思ってたら


「いつも同じ所はソネミさん、嫌でしょ?」

「久々にドライブしませんか?」


気を使ってくれて

結構遠い、片道40分のスイートルームへ。


お部屋に入ったら

即「欲しかったよ」とキスの嵐。


「一昨日、抱き合ったじゃないの」

と窘めたけど


「もう病気なんだよ」

「欲しくてたまらない」と彼。


愛し合った後、食事をオーダー。


普通に美味しいけど

アタシはこんな所で食事するのは好きじゃない。


それを感じたのか、「今度は美味しいもの食べようね」とフォローしてくれました。


ベッドに戻って

色々な話をしていて。


彼「今朝の◯ざましテレビでね…」


この話題はいつもある。

いつもモヤモヤしてた。


アタシはくるりと彼に背中を向けました。


彼「どうかした?

俺、何かしたかな?

何か言った?」


アタシ「一々気にしてたらキリがない事だから」


彼「ゴメンね💦」

「気に障る事言った?

ゴメンなさい」


あまりにも恐縮する彼に


アタシ「皆で見た番組の話なんて聞きたくない」


彼「皆で見た訳じゃないよ」


この言葉はとても弱くて(;ω;)

この後、ずっと謝りっぱなしって事は

肯定したのと同じ。


アタシは猫のように、丸くうずくまって拗ねてました。


前日、飲み会だった彼は

グウグウいびきをかいて眠ってしまいました。


見たくもないワイドショーを見て。


彼がふいに目を覚まし…


アタシの背中を触って来ました。


アタシ「オイ!ヤメロ!

くすぐったいよ!

あっち行って寝てな!」


彼「取り合って欲しいんだ」


アタシ「寝てたくせによく言うよ!」

「ほら、あっち行け!」



広いベッドの端を指差しました。




彼にぐいと引き寄せられて。






(இдஇ; )うぇーん涙腺崩壊。






アタシ「寂しかったよ」

「辛いよ」


彼「ソネミさんの事以外何も考えられなくて」

「一日中ソネミさんの事ばかり想ってるのに」

「好きだよ」

「死ぬほど好きなんだよ」



アタシは彼の胸で声を殺して沢山涙を流しました。



そして、もう一度激しく愛されて。


その間中、「ゴメンね」「大好きだよ」と

うわ言のように言う彼。




そして、タイムアウト。




近くのショッピングモールへ送ってもらい…




バッグの中を見ると…








ガ━︎━︎━︎━︎━︎━︎Σ(゚д゚lll)━︎━︎━︎━︎━︎━︎ン








お化粧ポーチがない((((;゚Д゚)))))))






とりあえず、赤いリップを買って。


でもでも💦


彼が選んで買ってくれたDiorのリップと

ディプティックの香水を入れたアトマイザーも

失くしちゃった(;ω;)


彼に伝えるときっと気にすると思う。


今は免許の更新が大変で💦

お仕事の電話もじゃんじゃん掛かってた。


一応、報告して

「別にいらない」と言えばいいかな。



アタシ「お化粧ポーチ忘れちゃった💦」

「今、赤いリップ買って来たよ」


彼「大丈夫❓

取りに行こうか❓」


アタシ「大丈夫だよ」

「♡♡君に買ってもらったリップを

失くしたのが申し訳ないけど」

「他は大したことないものばかりだから」


彼「そうなの❓」


アタシ「うん」

「気になると思って

言わないでいようと思ってたけど…」

「また、やらかした💦」

「せっかく買ってもらったリップ失くして

ゴメンなさい」


彼「ううん」








そこから連絡は無くて。

アタシは夫とスカパーで映画を観ながら

ビールを飲んでました。




アタシ「今日も時間作ってくれてありがとう」


彼「こちらこそありがとう」


アタシ「いっぱい悲しくなった挙句に

♡♡君に選んでもらった口紅失くして

凹んでます(;ω;)」


彼「お化粧ポーチ取りに向かってるからね❤️」


アタシ「ええー」

「こんな忙しい時に」


彼「口紅の方は💄

解消出来そうだね😘」


アタシ「ホントにゴメンなさい」


彼「ううん」

「可愛い彼女の為🔥」



しばらくして

「ポーチゲットしたからね❤️」




アタシ「ありがとう😊」


「おまけにリップの色

間違えて買っちゃった💦」


彼「えー‼️」


アタシ「オレンジ系だった(;ω;)」


彼「それも似合うんじゃない❓」

「それも見たい😍」




アタシは買い替えようと思ったのに

彼のポジティブ発言で

考えが変わりました。





アタシ「好き過ぎて

言いなりになっちゃうよ」


彼「可愛い😍」


アタシ「好き過ぎて

いつもヤキモチ焼いてゴメンね」


彼「嬉しいよ❤️」


アタシ「嫌だよ」

「キリがない事にヤキモチ焼きたくなくて」

「別れたくなったよ」


彼「ヤダ」


アタシ「でもヤキモチ焼いちゃうのは

きっと直らない(;ω;)」


彼「それも含めて

全部好きだよ」

「大好きだよ❤️」









前日、飲み会だった彼は

その後、眠ってしまいました。










かなり遠くのホテルだったのに

アタシのお化粧ポーチを取りに行ってくれた彼。


いつも迷惑ばっかりかけちゃう。


遅刻魔で、忘れ物は何度も💦


事も無げに往復1時間以上もかかる所に

取りに行ってくれました。


神彼さん、ポンコツ女でゴメンなさい。